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5回立ち上がりテストの方法を解説

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今回の記事では、5回立ち上がりテストの方法を解説します。 5回立ち上がりテストの方法 約40cmの椅子に腰かけます。 胸の前で手を組みます。 浅く腰かけて、足を軽く引いておきます。 1回立ち上がる練習をします。 立ち上がった時は、身体や足が曲がらずまっすぐの姿勢になります。 腰かける時は、ドシンとならないように腰かけます。 「よーいスタート」の合図で、できるだけ素早く立ち座りを5回繰り返します。 5回立ち座りをするのにかかった時間を記録します。 5回立ち上がり(立ち座り)テストの様子は動画にて公開しています。 動画で見る5回立ち上がりテスト 結果の判定 動画では、11.19秒で立ち座りを行っています。 動画の人物より速くできれば 合格 。 動画の人物より遅いと、標準を下回ると判定されます。 標準を下回った場合は下半身の筋力が低下しているのではないかと疑います。 ショートフィジカルパフォーマンスバッテリー(SPPB)という運動機能検査では、動画の人物より速くできたら満点。 動画の人物より遅かった場合は、速さに応じて点数が割り振られています。 参考論文 ① J M Guralnik 1, E M Simonsick, L Ferrucci, R J Glynn, L F Berkman, D G Blazer, P A Scherr, R B Wallace:  A short physical performance battery assessing lower extremity function: association with self-reported disability and prediction of mortality and nursing home admission.  J Gerontol. 1994 Mar;49(2):M85-94.

【無料配布】自転車エルゴメータのW(ワット)をMETs(メッツ)に換算する方法|理学療法士作成の換算ツール

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※本記事はアフィリエイト広告を利用しています   自転車こぎ運動(自転車エルゴメータ)をするときに、 ワット(Watt)数の設定 ってどうしたらいいの?って悩みますよね。 何ワットの運動だったら、患者さん・利用者さんに望ましい負荷がかかるのでしょうか。 運動負荷を決めるときの「あるある」ではないかと思います。 私の職場に、「 仰向けのまま自転車こぎ運動ができる機械 」が導入されたのですが、ワット数は設定できるものの、メッツ(METs)がわからないので、どれくらいのワット数から始めてもらえばよいのか悩みました。 実際、臨床では一番低いワット数から始めて、ご本人の感想(自覚的運動強度と言います)を聞きながら設定していくこともあります。 それはそうなのですが、例えば、社交ダンスができる体力をつけたいと言われた場合、何ワットの運動が望ましいでしょうか?患者さんや利用者さんの目標が達成できるような負荷をかけたい場合、やはり理屈は知っておきたいところです。 ネットで調べても、なんだかいまいちピンときません。 わかったような、わからないような。   そこで今回の記事では、 私でも理解できた道筋を示し、 ワット(Watt)数からメッツ(METs)を推定する換算表をExcel & Googleスプレッドシートで作成したので公開いたします。 読者の皆様のお役に立ちましたら幸いです。 ワット(Watt)数からメッツ(METs)を推定する考え方 まず、インターネットで論文や情報を検索しました。 有力な情報は以下の通りです。 ① 森田義満,金子秀雄・他: 維持血液透析患者における至適運動負荷量に関連する評価指標とその推定式 ,理学療法科学 34(6):833–837,2019 ② 健康運動実践指導者養成用テキスト (第1版 第10刷),公益財団法人健康・体力づくり事業財団,平成28年3月 前提① 1メッツとは、3.5 (ml/kg/min) の酸素摂取量 のこと。 1メッツ = 酸素摂取量 3.5 2メッツ = 酸素摂取量 7.0 3メッツ = 酸素摂取量 10.5  このことから、メッツは、 酸素摂取量を3.5で割る と算出できることがわかりますね。 前提② 自転車こぎ運動(自転車エルゴメータ)の酸素摂取量は以下の式で求めます。 酸素摂取量(ml/kg/min)= 1.8...

【図解】共有されたGoogleスプレッドシートを自分のGoogleドライブに保存する方法

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今回の記事では、 共有したスプレッドシートをご自身のGoogleドライブに保存する方法 をご紹介いたします。 共有したファイルは個人情報を入力する欄があったり、計算式を変えられてしまうと困ってしまうので、ご自身のドライブ内で操作するのが安心です。 そのため、共有アイテムは そのままでは「閲覧のみ可能」 としています。 ご自身の ドライブ内に保存することで、「編集が可能」 になります。 ファイル(スプレッドシート)を開く リンクをクリックしてスプレッドシートを開いてください。 スプレッドシートを追加したいアカウントのアイコンになっていない場合は、アイコンをクリックしてアカウントを切り替えてください。 この段階では、「閲覧のみ」と表示されています。 1度、スプレッドシートを閉じる 先ほど開いたスプレッドシートはすぐに閉じてください。 次いで、同じアカウントで「Googleドライブ」を開いてください。 左のメニューから「共有アイテム」を選択 三点リーダー「…」をクリックし、「コピーを作成」する 「マイドライブ」内にコピーファイルが作成される マイドライブ内にコピーが作成されます。 こちらを編集してください。 このスプレッドシートは誰とも共有されていません。 お好みでファイル名を変えたり、フォルダを移動したり、自由に扱うことができます。 また、コピーを作成したら、「共有アイテム」にある元のスプレッドシート(私が作成したスプレッドシート)は削除してください。 削除してもご自身のスプレッドシートは削除されません。 あくまで、閲覧しかできない共有されたスプレッドシートが無くなるだけです。 コピーした方のスプレッドシートの名前「SPPB のコピー」の「のコピー」部分を削除して、同じファイル名にしてしまうと、紛らわしくなってしまいます。 お気を付けください。 以上で説明を終わります。 ご質問やご意見がございましたら、お問い合わせからお願いいたします。 運営者プロフィール 本サイト「理学療法士かずの評価と統計のやさしい処方箋」は、理学療法士かずが運営しています。 臨床経験を生かしつつ、学会発表や統計の学びに役立つ記事を執筆しています。 「難しそう…」を「やってみよう!」に変えるきっかけをお届けします。 👉  詳しいプロフィールはこちら

【無料配布】SPPBの評価用紙と自動集計シートを無料で公開中|理学療法士作成の評価表

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今回の記事では、 SPPBという身体機能評価法 の、 自動集計シート を ① Excel ② Googleスプレッドシート の両方で作成しましたので、こちらにて公開いたします。 どちらをお使いになるかはお好みでOKです。 測定した実数値のみの入力で、 合計点を自動で計算 してくれます。 SPPB = Short Physical Performance Battery SPPB は、高齢者の下肢機能を評価する目的で、National Institute on Aging(NIA)によって開発され、1994 年に発表されました。 12点満点で、『Normal(標準)』と判定されます。 11点以下で移動能力の低下が疑われます。 🔽中身だけ見たい方は下のリンクをクリックしてください。 🔽 Excel版ダウンロードは下のアイコンをクリックしてください。 ダウンロードが自動で始まります。 ブラウザによっては「保存しますか?」というメッセージが出る場合があります。 🔽スプレッドシート版は下のリンクをクリックしてください。 Googleアカウントをお持ちの方は、ご自身のGoogleドライブ内にコピーファイルが作成されます。 🔗フレイル・サルコペニアも含めた包括的な評価をしたい方はこちら。 👉 SPPB・フレイル・サルコペニアを一括で評価したい方はこちらの記事をご覧ください 🔗 SPPBについて詳しく解説しています。 👉 測定方法を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください 自動集計ツールの使い方|SPPB評価ツール 📌大前提 黄色く塗りつぶされているセル にのみ入力します。 それ以外のセルは入力できないように(改変できないように)ロックがかかっています。 セルは書式設定で塗りつぶしているのではなく、条件付き書式の『=cell("protect",a1)=0』で色を付けています。 白黒印刷をすると色は消えて見えます。 📋基本情報の入力 入力するのは4ヶ所です。 氏名 被検者の氏名を入力してください。 生年月日 被検者の生年月日を西暦で入力してください。 測定日時点での年齢が自動で計算されます。 測定日 測定を行った日を西暦で入力してください。 性別 男性か女性かを選びます。 🧍‍♂️SPPBのバランステスト|自動集計ツールの入力方法と注意...