【実家の片づけ】トイレまでの通り道を片づけるときに考えたいこと
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こんにちは。
理学療法士の「わい爺」です。
今回の記事はトイレまでの通り道を片づけるときに考えたいことのまとめです。
結論を先にお伝えしますが、
point
トイレは人の手を借りたくない、自力でやりたいことの1つ。
片づけは有効な手助けになります。
トイレは1人でやりたい
みなさまは日常生活でこれだけは絶対に人の手を借りたくないことはありますか?
ご両親とそのようなお話をされたことはありますか?
私は65+世代と関わることが多いのですが、
- トイレは1人でやりたい
- トイレは人の手をかりたくない
というお話をよく聞きます。
理由は、
- 下半身を見られたくない
- 排泄物を人に見られたくない
- においをかがれたくない
- お尻を人に拭いてほしくない
など。
トイレはその方の尊厳に大きくかかわります。
病気によっては、人の手をかりなければならないこともあります。
ですが、事前にできる対策はやっておいて損はありません。
事前にできる対策の1つに、「片づけ」があります。
年齢、病気、怪我によっては思うように身体が動かないため、自力での片づけが難しい方もいます。
そこで、お子様世代が片づけをサポートしてはいかがでしょうかと提案いたします。
実家の片づけは、転びにくい環境をつくり、ご両親が安全・快適に生活することが目的。
モノをごっそり捨てて、きれいさっぱり片づけることではありません。
当然、ミニマリストを目指すわけでもありません。
今回の記事では、トイレを1人でするということに焦点を当てて、片づけのポイントを解説します。
トイレはたくさんの動作の組み合わせ
トイレに関係する動作を細かく見ると、
- トイレまで移動する
- ドアを開ける
- ふたをあげる
- ズボンと下着を脱ぐ
- 便座にすわる
- 出す
- トイレットペーパーをちぎる
- トイレットペーパーをちょうどよくまとめる
- ふく
- 便座から立つ
- 下着とズボンをはく
- ふたをさげる
- 水を流す
- トイレから出る
- ドアをしめる
- 元の場所に戻るか、他の行きたい場所へ行く
これだけの動作が組み合わさっています。
トイレまでの通り道について考えたいこと
床にモノを置かない
65+世代で、床のモノを片づける習慣がない方は転んでしまう危険があります。
私がこれまでの経験で「危ない」と感じたことをお伝えします。
- 床においてある座布団につまずきそう
- 床に落ちている新聞、ちらしですべりそう
- めくれあがったじゅうたんやラグにつまずきそう
- 大きさの違うマットを2重3重に敷いたせいで、デコボコになっていてつまずきそう
- 電気のコードにつまずきそう
- 出しっぱなしのスリッパにつまずきそう
- 通り道の両脇に段ボールが高くつまれていて雪崩が起きそう
これはほんの1例ですが、各ご家庭で危ないところが1つや2つはあるのではないでしょうか。
床には何も置かない
マットやラグはしかない
電気のコードは通り道にこないようにする
スリッパは履かない
通り道の両脇にものを積まない
こういった点を気をつけることで、転ぶ危険を少なくすることができます。
トイレまでの通り道には何も置いていない環境が理想的です。
段差の解消
ひとは大きな段差より、小さな段差でつまずきます。
トイレまでの通り道で段差がある場合、そこにつまずいてしまう危険があります。
段差を解消するスロープをつけることをオススメいたします。
わたしの経験では、こんなスロープを目にすることが多いです。
15mm~60mmまでの高さに対応できるので、段差を測ってから購入されることをオススメいたします。
リンク
寝室をトイレの近くの部屋にうつす
ベットとトイレを近くするという手もあります。
移動距離を縮めて、転ぶ危険を少なくするのです。
もし部屋の移動が可能なら、トイレの近くに部屋を移すということも考えてください。
時間帯で見ると夜寝ているときのトイレも危険がいっぱいです。
夜トイレに行こうとして転ぶ
私が聞いた話を挙げます
トイレに行こうとして焦ってしまいます。
まわりが暗いうえに焦っているので、いつものような落ち着いた行動ができません。
寝起きなので身体がかたく、思うように動かせません。
結果として、
- ベッドからすべり落ちる
- 布団や段差、何もないところでつまずいて転ぶ
- 昼間出しっぱなしにしていたものですべって転ぶ
- ドアをあけたら、ふらついて転ぶ
といった危険があります。
夜に何回もトイレに行かなければならない方は、医療機関を受診し適切な治療を受けることをオススメします。
また、夜だけ尿瓶、夜だけポータブルトイレという方もいます。
ポータブルトイレは誰が処理するのかという問題がありますが、状況が許せばポータブルトイレを使うという選択肢もあります。
トイレまでの通り道にライトをつける
夜は暗くて前が見えません。
感覚でトイレまで向かうでしょうが、気づかないうちに感覚も衰えています。
道中でぶつかったり、つまずいたりする危険があります。
通り道やトイレの前にフットライトをつけることも1つの手です。
このフットライトを導入されているご家庭は少ない印象です。
コンセントに差すタイプと電池のタイプですが、そう都合よくコンセントがあるとも限りません。
コンセントがちょうどよい場所にある方は、コンセントタイプ。
そうでなければ、電池交換の手間はありますが、電池タイプがオススメ。
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出典①:鈴木直行:照明デザインから見た住環境のユニバーサルデザイン,電気設備学会誌 41(9),536-539,2021
この論文でも、フットライトによって足元を照らすことが、転倒予防に役立つと考えられると述べられています。
フットライトは床面を見やすくし、転倒予防に役立ちますので、検討の余地があります。
まとめ
- トイレは最期まで人の手を借りず自分でしたいことの1つ。
- トイレ動作を1人で行うということは、その方の尊厳にかかわる。
- トイレに行こうとしているときは、少なからず焦ってしまう。
- 普通の移動とは違うので、より一層の注意が必要。
- 焦らないで動くことが大事。
- 片づけの目的は安全第一。
point
トイレまでの通り道を片づけることで転ぶ危険が少なくなり、安全・快適なくらしに1歩近づく。
ご両親に人の手を借りず、1人でやりたいことはあるかという話をしてみてください。
そこに片づけのヒントがあるかもしれません。
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参考論文
①
鈴木直行:照明デザインから見た住環境のユニバーサルデザイン,電気設備学会誌 41(9),536-539,2021
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