【転倒の弊害】人が転ぶとどんなことが起こるの?

2024/11/06

転倒 弊害

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【転倒の弊害】人が転ぶとどんなことが起こるの?




こんにちは。
理学療法士の「わい爺」と申します。

この記事は、転倒の弊害をまとめた記事です。

本記事では高齢者=シニアを、「65+世代」と表記します。

対象は地域にお住まいの65+世代です。

人が転んでしまうとどんなことが起こるのか。
転ぶことのメリットはほとんどありません。
デメリットの方が多く、できるだけ避けたいのが転倒。

なぜ転倒を避けた方が良いのか、わかりやすい言葉で説明してまいります。

なぜ転ばない方が良いのか

ケガをするから


出典を基に筆者が作成


 
自宅で転んだ65+世代の3人に2人は何らかのケガをしてしまいます。
打ちどころによっては、骨を折るなどの大ケガをしてしまうかもしれません。
転ばないための対策は、ケガを防ぐうえで重要です。

自立した生活が続けられなくなるかもしれないから


出典を基に筆者が作成(四捨五入の関係で合計が100.1になっています)

出典②:内閣府 令和4年版高齢社会白書


自立した生活を妨げてしまう原因の第4位が「転倒・骨折」となっています。
第1位~第3位も転んでしまう危険の高い状態です。
転ばないための対策は、自立した生活を続けるうえで重要です。

悪循環を引き起こすから

転ぶことで、上の図のような悪循環におちいる危険があります。
少しずつ自立した生活が難しくなっていきます。
悪循環をどこかで断ち切らなければなりません。
転ばないための対策は、この悪循環を断ち切る意味でも重要です。

転倒は骨折を引き起こす


出典③:鈴木隆雄:転倒の疫学,日老医誌40,85-94,2003

粗鬆症性骨折のなかで最も重い骨折である大腿骨頸部骨折は、その90%以上が転倒によって生ずるとされている。

65+世代にとって、大腿骨頚部骨折を避けるためには、転倒を予防することが重要であることがわかります。

他にも、
  • 橈骨遠位端骨折:前方への転倒がきっかけ
  • 上腕骨近位端骨折:転倒がきっかけ

転倒が起きない限り、骨折は発生しない、という1点に集約される

転倒を100%予防することはできません。
できることから取り組んでいくことが大切です。

▼参考記事

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出典



鈴木隆雄:転倒の疫学,日老医誌40,85-94,2003

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