【転倒の弊害】人が転ぶとどんなことが起こるの?
こんにちは。
理学療法士の「わい爺」と申します。
この記事は、転倒の弊害をまとめた記事です。
本記事では高齢者=シニアを、「65+世代」と表記します。
対象は地域にお住まいの65+世代です。
人が転んでしまうとどんなことが起こるのか。
転ぶことのメリットはほとんどありません。
デメリットの方が多く、できるだけ避けたいのが転倒。
なぜ転倒を避けた方が良いのか、わかりやすい言葉で説明してまいります。
なぜ転ばない方が良いのか
ケガをするから
出典を基に筆者が作成
出典①:内閣府 平成22年度 高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査結果
自宅で転んだ65+世代の3人に2人は何らかのケガをしてしまいます。
打ちどころによっては、骨を折るなどの大ケガをしてしまうかもしれません。
転ばないための対策は、ケガを防ぐうえで重要です。
自立した生活が続けられなくなるかもしれないから
出典を基に筆者が作成(四捨五入の関係で合計が100.1になっています)
出典②:内閣府 令和4年版高齢社会白書
自立した生活を妨げてしまう原因の第4位が「転倒・骨折」となっています。
第1位~第3位も転んでしまう危険の高い状態です。
転ばないための対策は、自立した生活を続けるうえで重要です。
転倒は骨折を引き起こす
出典③:鈴木隆雄:転倒の疫学,日老医誌40,85-94,2003
粗鬆症性骨折のなかで最も重い骨折である大腿骨頸部骨折は、その90%以上が転倒によって生ずるとされている。
65+世代にとって、大腿骨頚部骨折を避けるためには、転倒を予防することが重要であることがわかります。
他にも、
- 橈骨遠位端骨折:前方への転倒がきっかけ
- 上腕骨近位端骨折:転倒がきっかけ
転倒が起きない限り、骨折は発生しない、という1点に集約される
転倒を100%予防することはできません。
できることから取り組んでいくことが大切です。
▼参考記事
出典
①
②
内閣府 令和4年版高齢社会白書
③
鈴木隆雄:転倒の疫学,日老医誌40,85-94,2003
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