【理学療法士が解説】杖先ゴムを交換する時に知っておきたいこと

2024/03/29

歩行補助具

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杖先ゴムの色々な機能

こんにちは。
理学療法士のわい爺です。
私は2006年に理学療法士免許を取得しました。
本記事をお読みの皆様に、私のこれまでの体験から得られた知見を共有いたします。

今回は杖の先端で地面と接する部分の「杖先ゴム」の多様な機能についてお話いたします。

一本杖(T字杖とも言います)の杖先ゴムには実は様々な工夫が施されています。
どれも同じかと思いきや、滑りにくい工夫がされていたり、地面をしっかりと捉えたり、使用者の転倒予防に一役買っています。

今回は、皆様が杖先ゴムを交換する際に適切な選択ができることを願い、どのような工夫がされているのかについてご説明いたします。

また、杖の重要性について述べた記事はこちらです。
おしゃれな杖もご紹介しています。併せてご覧いただけますと幸いです。
では本題です。

濡れた路面でも滑りにくい

雨や雪の日など、路面や床が濡れていると滑って転んでしまう危険性があります。
この杖先ゴムは接地面にガラス繊維が突出しており、これが滑りやすい濡れた路面や雪道をしっかりとキャッチします。
雨や雪で濡れたデパートや病院の出入口、駅構内、御影石の歩道、マンホールの蓋の上などで転倒予防に役立ちます。

雨の日に外出することのある方や、1度でも杖が滑ってヒヤッとした経験のある方はぜひご検討ください。

杖を斜めについても地面をしっかり捕える

斜めから力を加えても、優れた弾力性で地面に密着し、さらに裏面の凹凸で固定されるので、しっかり身体を支えてくれて、転倒予防に役立ちます。
また、濡れた路面にもしっかり密着し、滑りにくい構造なので、安全に歩行できます。

大股に歩いたり、傾斜面を歩くなど、路面に対して杖が斜めになることの多い方にお勧めです。

足が増えて安定感が増している

杖先ゴムを交換することで簡易的な3点杖になり、歩行の安定感を高めてくれます。
傾斜面でも柔軟に動き、転倒予防に役立ちます。ただし、足を増やすと砂利道などの凸凹した不整地だと逆に安定感を損ないます。

普通の一本杖だと不安定で、砂利道などの不整地を歩かない方にお勧めです。

さらに足を増やして杖そのものを自立しやすくする

上の商品よりさらに足を増やすことでやや重たくはなりますが、その分安定感が高まり、杖そのものも自立しやすくなります。

接地面を広げて安定感が増す

上の商品のように足を増やすと安定感が高まりますが、砂利道などの凸凹した不整地では安定感を損ない逆に使いにくくなってしまいます。そういう時は支える面を広くするという手があります。

杖に自立を求めず、少しでも凸凹した道を歩く可能性のある方にはお勧めです。

サスペンション機能を搭載し、肩への負担が軽減

内蔵されている圧縮バネは、柔らかいタイプと硬めのタイプがあります。
この圧縮バネがサスペンションとして機能し、そのおかげで肩や関節に負担が少なく、転倒予防に役立ちます。
また、床を点ではなく面で支えてくれるので、安定感が高まります。

杖を使っていて腕や肩が痛くなる方は、ぜひ検討していただきたいと思います。

注意点

①杖先ゴムにはサイズがあります。お持ちの杖の直径と同じサイズの物を付けて下さい。
杖の発売メーカーと違うメーカーの「杖先ゴム」を付けても問題はありませんが、サイズは必ず合った物を選んで下さい。
②杖先ゴムは、すり減ってきたら交換時期ですので、定期的に点検や交換されることをお勧めいたします。

終わりに

いかがでしたでしょうか。
杖先ゴム1つとっても色々な工夫がされています。今の状態やご希望に合った杖先ゴムを選択するのにお役に立てましたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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