【書評】『シニアマーケティングはなぜうまくいかないのか』/阪本節郎【情報の届け方】

2024/07/16

書評

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【書評】『シニアマーケティングはなぜうまくいかないのか』/阪本節郎【情報の届け方を学んだ話】



 
 こんにちは。
 理学療法士のわい爺です。
 私は2006年に理学療法士免許を取得しました。
 本記事をお読みの皆様に、私のこれまでの体験から得られた知見を共有いたします。

 私の発信内容は転倒予防に関する情報
 運動の習慣化を目指して、科学的根拠のある運動を紹介したりもしています。

 ▼参考サイト(YouTube)

 
 対象者は地域高齢者、いわゆるシニア世代。
 ブログやX、YouTubeなどで発信していますが、2024/7/11現在、必要としている方に情報を届けられているかどうか自信がありません。

 そう考えていた時に、興味深い書籍を見つけたので手に取りました。

 阪本節郎さんの『シニアマーケティングはなぜうまくいかないのか』を読了しました。


 本書は、シニアマーケティングについて、社会や市場の変化を解説している書籍です。
 読んでいて耳の痛い内容で、私自身の発信方法を見直すきっかけになりました。
 今の私にとって、とてもクリティカルな書籍でした。



私に刺さったポイント

シニアには「シニア」は受けない

 おっしゃるとおりでございます。
 もう本当におっしゃるとおりです。

 例えば、私は身長が低く髪が薄いのですが、「シークレットシューズとカツラをどうぞ」と言われても嬉しくありません。


 「シニアなんだから転倒予防運動をどうぞ」と言われても、素直に受け取りにくくなってしまうことが容易にうかがえます。

 実際に私のX (Twitter) でのインプレッションは平均100~200、多くて500です。

 ・外部リンクあり、画像あり



 ・外部リンク無し、画像あり



 表現として、シニアや高齢者を避け、アメリカで使われている「50+世代」、「60+世代」などの「数字プラス世代」、もしくは「新しい大人/新大人」という表現をすすめています。

 私もこの指摘を受け、ブログやYouTubeで使っている表現をさっそく見直しました。
 長く続けたからかもしれませんが、少しずつインプレッションも増えています。
 参考になりますというお声がけをいただくことも増えました。


 少しずつ情報の精度が上がってきていることを感じます。

あきらめ半分に焦点を当てない

 確かに人生の後半は病気を経験したりして、下り坂になっていることを本人も感づいています。あきらめ半分という気持ちになることを否定はできません。

 ただし、心の奥底では「人生これから」「人生の花を咲かせたい」と思っていることも確かです。
 人生の主役はいつまでたっても自分です。
 年齢を重ねても、支えられる側ではなく支える側でいたい。


 健康への不安を抱えているからこそ、健康管理・介護予防は今後の大きなテーマになります。
 こちらの側面に焦点を当てることで、ビジネスの機会がうまれるとのことです。

 私としても、「もう髪は生えないのだから、諦めてひっそりと生きなさい」と言われるより、「坊主でもイケてる生き方」と言われた方が食いつきます。

 この指摘をうけて、
 ・転倒予防=転倒、骨折というマイナスなことを起こらないようにする
 
 という視点を変更し、

転倒予防=医療や介護にかかる経済的負担を軽減し、自身の『健康資産を増やすこと』につながるという、プラス面を強調するよう表現を訂正しました。


介護予防は最大のビジネスになる可能性がある

 これは私自身が日々の経験からも感じています。

 1度落ちた筋力をまた上げるのは大変です。
 筋力を落とさないように普段から運動に励むことをオススメしています。

 病気になってから病気を治すより、日々の生活を見直して病気を予防した方が、動作能力や生活の質は保たれます。
 転倒も同じ。
 転んでから転ばないよう対策するより、転ばないための対策をはやめに始めてください。
 
 ただし、理学療法の対象は、特定の病気を有する方、介護保険をお持ちの方などに限られます。医師の指示も必要になります。
 予防に有益な情報を持っていたとしても、多数の方に届けることは難しいです。
 そこで、ブログやX、YouTubeが有用なツールとなります。

 私は不安をあおらず、論文的根拠を提示し、目先の利益ではなく、本当に読者(視聴者)のお役に立つようなコンテンツを作成することを目指します。



 この書籍からは自分自身の活動について見直すきっかけをいただきました。

 私は転倒予防について関連のある箇所について述べましたが、他にもエンタテイメント、旅行、ファッションなど幅広い分野について述べられています。

ご自身の発信やビジネスについて悩まれている方には本当にオススメの書籍です。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

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