【無料配布】SPPBの評価用紙と自動集計シートを無料で公開中|理学療法士作成の評価表

2026/02/15

SPPB 計算ツール 身体機能評価 評価表

画像には、自動集計ツール、SPPB(short-physical-performance-battery)と書かれています。

今回の記事では、

SPPB(Short Physical Performance Battery)を、現場で
  • 迷わず
  • 早く
  • 正確に
使うための自動集計ツールを公開します。

このツールの目的は
  • 評価にかかる手間と不安を減らし
  • その分の時間とエネルギーを「患者さんへのフィードバック」に使ってもらう
ことです。

このSPPB自動集計ツールでできること

① とにかく時短

測定した実数値を入力するだけで、合計点まで自動計算
点数計算や換算に悩む時間を減らし、
空いた時間は「どう伝えるか」「どう次につなげるか」を考える時間に使ってください。
※フィードバックの考え方は、記事後半👇で詳しく解説しています。

② 小数点計算のミスを防げる(正確性)

SPPBは小数点第2位まで扱うため、手計算や目算では意外と間違えやすい評価です。
自動集計にすることで、入力値さえ正しければ、点数は常に一定・正確に算出されます。

③ 印刷すれば、そのまま評価表として使える

画面上だけでなく、印刷して紙ベースの評価表としても使用可能。
現場の運用に合わせて、電子・紙どちらにも対応できます。

④ 測定手順つきで、マニュアルにもなる

シート内には測定手順も記載しているため、
新人指導・後輩指導時の確認用マニュアルとしても活用できます。
「これを見れば測れる」状態を目指しました。

本ツールは

① Excel
② Googleスプレッドシート

の2種類を用意しています。

使用環境に合わせて、お好みのものをお使いください。

SPPB = Short Physical Performance Battery

SPPB は、高齢者の下肢機能を評価する目的で、National Institute on Aging(NIA)によって開発され、1994 年に発表されました。

SPPBは0~12点で評価され、
12点は移動能力が良好であることを示す一つの目安です。

11点以下の場合は、移動能力に低下の兆候がみられる可能性があり、
他の評価や経過とあわせて判断することが重要です。


🔽中身だけ見たい方は下のリンクをクリックしてください。


🔽 Excel版ダウンロードは下のアイコンをクリックしてください。
ダウンロードが自動で始まります。 ブラウザによっては「保存しますか?」というメッセージが出る場合があります。


🔽スプレッドシート版は下のリンクをクリックしてください。
Googleアカウントをお持ちの方は、ご自身のGoogleドライブ内にコピーファイルが作成されます。


※スプレッドシートは、Excelと違ってダウンロードではなく、ご自身のドライブ内に保存されます。
クリック後の手順は、👇の記事でご説明していますので、ご確認ください。
🔗 【図解】共有されたGoogleスプレッドシートを自分のGoogleドライブに保存する方法

自動集計ツールの使い方|SPPB評価ツール

📌大前提

黄色く塗りつぶされているセルにのみ入力します。

それ以外のセルは入力できないように(改変できないように)ロックがかかっています

セルは書式設定で塗りつぶしているのではなく、条件付き書式の『=cell("protect",a1)=0』で色を付けています。
白黒印刷をすると色は消えて見えます。

📋SPPB評価ツールの基本情報の入力


入力するのは4ヶ所です。

氏名

被検者の氏名を入力してください。

生年月日

被検者の生年月日を西暦で入力してください。
測定日時点での年齢が自動で計算されます。

測定日

測定を行った日を西暦で入力してください。

性別

男性か女性かを選びます。

🧍‍♂️SPPBのバランステスト|自動集計ツールの入力方法と注意点


入力するのは最低1ヶ所~最大3ヶ所です。

閉脚立位時間

閉脚立位が10秒未満(0~9.9秒)であれば、その実数値を入力してください。
その場合、測定は終了です。

セミタンデム立位・タンデム立位の測定は行いません。

例えば閉脚立位に「5」と入力すると、自動で0点にチェックが入るのと同時に
セミタンデム、タンデムも自動で0点になります。


0秒だった場合は、自動で実施困難にチェックが入ります。
もちろん、セミタンデム・タンデムも自動で0点になります。


閉脚立位が10秒できたら、時間の右隣のセルに「10」と入力してください。

「10」と入力すると自動で1点にチェックが入ります
セミタンデム立位の測定に進んでください

セミタンデム立位時間

セミタンデム立位が10秒未満(0~9.9秒)であれば、その実数値を入力してください。
その場合、測定は終了です。
タンデム立位の測定は行いません。

例えば、セミタンデム立位に「5」と入力すると自動で0点にチェックが入り
同時にタンデム立位も自動で0点になります。


セミタンデム立位に「0」と入力すると、自動で実施困難にチェックが入ります
もちろん、タンデム立位は自動で0点です


セミタンデム立位が10秒できたら、時間の右隣のセルに「10」と入力してください。
タンデム立位の測定に進みます。

「10」と入力すると自動で1点にチェックが入ります
タンデム立位の測定に進んでください

タンデム立位時間

タンデム立位が10秒未満(0~9.9秒)であれば、その実数値を入力してください。

例えば「5」と入力すると自動で1点にチェックが入ります


例えば「2」と入力すると自動で0点にチェックが入ります


「0」と入力すると自動で実施困難にチェックが入ります


タンデム立位が10秒できたら、時間の右隣のセルに「10」と入力してください。

「10」と入力すると自動で2点にチェックが入ります


画面右側の点数欄は、秒数を記入すると自動でチェックが入り、合計点に反映されます。

総合点数は自動で計算されます


💡健側と患側がある場合、患側を前にした方が安定します。

💡セミタンデム立位・タンデム立位は基本的に後方荷重です。

🚶‍♀️SPPBの通常歩行テスト|自動集計ツールの入力方法と注意点



入力するのは最低1ヶ所~最大5ヶ所です。

被験者はスタートラインにつま先をそろえます(助走はありません)。

「よーいスタート」といい、被験者が動き始めたらスタートを押します。

どちらか一方の足がゴールラインを越えたらストップを押します。
※ゴールラインで止まらないこと。

1回目の欄は、1回目の測定で得られた時間(秒)を記入してください。
2回目の欄は、2回目の測定で得られた時間(秒)を記入してください。

画面右側の点数欄は、秒数を記入すると自動でチェックが入り、合計点に反映されます。

速い方が採用され、自動でチェックが入ります


4mを「0秒」で歩くということはあり得ないことなので
0は認識しないようになっています


実施困難であれば、日本語で「困難」と入力してください
自動で0点にチェックが入ります


総合点数は自動で計算されます

⚠️注意点

ストップウォッチを止めるタイミングですが、

片方の足が完全にラインを越えたら止める

✅ ライン上に足が載ってしまった場合は止めない。次の足が完全に越えてから止める。

おまけ

✅ 特別枠として最大歩行速度の記入欄を設けています。
必要があれば任意で行ってください。

✅ 歩行補助具や測定時の履物を記録できる欄を設けています。
もし時系列で測定環境をそろえたい場合は記入しておくと良いでしょう。

🪑SPPBの椅子立ち上がりテスト|自動集計ツールの入力方法と注意点



入力するのは1ヶ所です。

イスの高さは約40cm。
だいたいのイスが当てはまりますが、条件をそろえたい場合、毎回同じイスを使うことを推奨します。

  1. 被検者は手を胸の前で組みます。
  2. 立ち上がりの練習を1回します。
    練習が失敗したらその時点で終了です。
    黄色い枠の中に『困難』または『不可』と記入してください。
    文字が記入されたら自動で『0点』になります。
  3. 練習が成功したら、5回『素早く立ち上がる ⇔ 座る』を繰り返します。
  4. 5回目に立ち上がった時点での時間(秒)を記入します。

画面右側の点数欄は、時間(秒)を記入すると自動でチェックが入り、合計点に反映されます。

入力した数値に応じて自動で点数にチェックが入ります
この場合は4点です


入力した数値に応じて自動で点数にチェックが入ります
この場合は1点です


合計点も自動で計算されます。

総合点数は自動で計算されます

⚠️注意点

5回立ち上がりテストは、立った時点で終了か、座った時点で終了かという問題がつきまといます。
SPPBを採用している論文でも、このところをあいまいにしていることが多いです。

SPPBは、National Institute on Aging(NIA)によって開発され、1994 年に発表されました。その原著論文によると、
participants were asked to stand up and sit down five times as quickly as possible, and were timed from the initial sitting position to the final standing position at the end of the fifth stand.

翻訳は以下の通り。
参加者は、できるだけ速く立ち上がって座ることを5回行うように求められ、最初の座位から5回目の立ち上がりの最後の立位までの時間を計測した。

要するに、
  • 座位
  • ヨーイドン(ストップウォッチをスタート)
  • 1回目立つ
  • 1回目座る
  • 2回目立つ
  • 2回目座る
  • 3回目立つ
  • 3回目座る
  • 4回目立つ
  • 4回目座る
  • 5回目立つ
  • ここでストップウォッチを押して終了

原典に従うと、このような測定手順になります。

⚠️論文によっては座って終わりにしたり、終わり方を明確に記載していなかったりします。
明確にしたい場合は、原著論文の著者にメール等で連絡をとり、詳しく教えてもらってください。

SPPBの点数を「臨床でどう活かすか」知りたい方へ

点数を算出するところまではできたけれど、
「この結果をどう説明すればいいか」で悩む方は少なくありません。

SPPB結果を患者さんへフィードバックする際の考え方を、👇の記事でまとめています。

SPPBをさらに活用したい方へ(関連ツール・解説)

目的や使用場面に応じて、以下の記事も参考になります。

※👇 フレイル・サルコペニアも含めた包括的評価をしたい方
🔗 測定方法を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

※👇 SPPBを改良した評価法「BASE」を知りたい方
🔗 【BASEとは?】SPPBを改変した身体機能評価法を理学療法士が解説

まとめ|SPPBは「測って終わり」ではない

SPPBは、患者さん一人ひとりの状態を把握するための大切な評価です。
しかし、評価を続けていくと、結果は自然と蓄積されていきます。

データが増えてくると、
  • 「この介入は本当に適切なのか」
  • 「これは偶然ではなく、意味のある変化なのか」
といった疑問が生まれてきます。

ここで必要になるのが、個人ではなく集団として評価を捉える視点です。
そのために用いられるのが、統計的な考え方や解析です。

統計は特別な人のためのものではありません。
評価を大切に積み重ねてきた人が、次の一歩を踏み出すための道具です。

👇 蓄積した評価データを解析する方法をやさしく解説しています

運営者プロフィール

本サイト「理学療法士かずの評価と統計のやさしい処方箋」は、理学療法士かずが運営しています。

臨床経験を生かしつつ、学会発表や統計の学びに役立つ記事を執筆しています。
「難しそう…」を「やってみよう!」に変えるきっかけをお届けします。

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参考・引用論文サイト

J M Guralnik 1, E M Simonsick, L Ferrucci, R J Glynn, L F Berkman, D G Blazer, P A Scherr, R B Wallace: A short physical performance battery assessing lower extremity function: association with self-reported disability and prediction of mortality and nursing home admission. J Gerontol. 1994 Mar;49(2):M85-94.

※本ツールは、理学療法士など医療職による評価支援を目的として作成されたものです。
※診断や治療を目的としたものではなく、あくまで状態把握やスクリーニングの一助としてご利用ください。
※評価結果の解釈および最終的な判断は、必ず各施設・医療職の裁量と責任のもとで行ってください。
※当ブログおよびツールは、その使用によるいかなる損害・損失についても責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。

【ご案内】
本ブログの記事は、AIツールを活用しながらも、理学療法士としての専門知識と経験に基づいて作成・監修されています。
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