すり足にご注意!【転ばないために気を付けたいポイントをご紹介】

2024/04/10

姿勢 自主トレ

t f B! P L

本記事の結論

靴裏のつま先部分がすり減っている...
・つま先が上がっていない。
・つまずいて転ぶ危険性がある。

対策は…
・杖やシルバーカーを使う。
・医療機関を受診する。
・つま先を持ち上げる筋力を鍛える。
・つま先が上がっている靴へ交換する。

こんにちは。
理学療法士のわい爺です。
私は2006年に理学療法士免許を取得しました。
本記事をお読みの皆様に、私のこれまでの体験から得られた知見を共有いたします。

靴の裏を見てください。
すり減り方で歩き方のクセがわかります。


つま先が特にすり減っている場合、つま先を擦って歩くクセがついています。
いわゆる「すり足」です。

すり足のまま歩いていると、つまずいて転ぶ危険があります。
今回は、すり足になる理由と、その対策をご説明いたします。

ご自身やご家族、身近な方がすり足になっていることに早目に気付いて、転ばないための対策を始めてください。

すり足になる理由

①つま先を持ち上げる筋力が弱くなっている。

「すり足」の原因は,歩くとき
つま先を上げる役割を担っている「前脛骨筋」の衰弱に起因する。
金憲経:転倒リスクと歩行との関連,バイオメカニズム学会誌,Vol. 38,No.4(2014)

②病気の存在

・パーキンソン病などの脳の病気
・椎間板ヘルニアなどの腰の病気 
・筋肉の力が入らなくなる病気 など

対策

①当面は杖やシルバーカーを使い、転ばないことを優先する。


②病気が隠れていないか、医療機関を受診して医師に相談する。

③つま先を持ち上げる筋肉を強くする。
腰掛けて行う。
余裕があれば、つかまり立ちで行う。
回数は10回×3セットが目標。
痛みのない範囲で行ってください。
痛みがなければ動く範囲を最大限、大きく動かしましょう。

④すり減った靴は新しいものに交換しましょう。

まとめ

・すり足になるとつまずいて転ぶ危険性がある。
・当面は杖やシルバーカーを使い、転ばないように気を付ける。
・他に病気が隠れていないか医療機関を受診して確認する。
・つま先を持ち上げる運動をする。
・靴を新しいものに交換する。

補足

今回はつま先を持ち上げる筋肉にスポットを当てました。ただし、今回ご紹介した論文は、つま先を持ち上げる筋肉だけでなく、下半身全体の筋肉のことも話しています。

そこで、下半身の筋肉を強くするオススメの運動をご紹介いたします。
つま先を持ち上げる運動ができて、まだ余力がある場合にぜひ行って下さい。

①立ち上がり運動(太ももやお尻)
こちらの記事でご紹介しています。

②かかと上げ運動(ふくらはぎ)
つま先を床につけたまま、かかとを上げる。
腰掛けたまま行う。
余裕があれば、つかまり立ちで行う。

③足踏み運動(足の付け根)
足全体を持ち上げる。
腰掛けて行う。
余裕があれば、つかまり立ちで行う。

どれも10回3セットが目標。
痛みや無理のない範囲で行ってください。
痛みがなければ、動く範囲を最大限動かしてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これから先、転ばず怪我なく過ごされることを願っています。

▼いつも応援のクリックありがとうございます!

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキング

引用文献

金憲経:転倒リスクと歩行との関連,バイオメカニズム学会誌,Vol. 38,No.4(2014)

QooQ