すり足にご注意!【転ばないために気を付けたいポイントをご紹介】
本記事の結論
靴裏のつま先部分がすり減っている...
・つま先が上がっていない。
・つまずいて転ぶ危険性がある。
対策は…
・杖やシルバーカーを使う。
・医療機関を受診する。
・つま先を持ち上げる筋力を鍛える。
・つま先が上がっている靴へ交換する。
・つま先が上がっていない。
・つまずいて転ぶ危険性がある。
対策は…
・杖やシルバーカーを使う。
・医療機関を受診する。
・つま先を持ち上げる筋力を鍛える。
・つま先が上がっている靴へ交換する。
こんにちは。
理学療法士の「わい爺」と申します。
靴の裏を見てください。
すり減り方で歩き方のクセがわかります。
つま先が特にすり減っている場合、つま先を擦って歩くクセがついています。
いわゆる「すり足」です。
すり足のまま歩いていると、つまずいて転ぶ危険があります。
今回は、すり足になる理由と、その対策をご説明いたします。
ご自身やご家族、身近な方がすり足になっていることに早目に気付いて、転ばないための対策を始めてください。
すり足になる理由
①つま先を持ち上げる筋力が弱くなっている。
「すり足」の原因は,歩くとき
つま先を上げる役割を担っている「前脛骨筋」の衰弱に起因する。
金憲経:転倒リスクと歩行との関連,バイオメカニズム学会誌,Vol. 38,No.4(2014)
②病気の存在
・パーキンソン病などの脳の病気
・椎間板ヘルニアなどの腰の病気
・筋肉の力が入らなくなる病気 など
対策
①当面は杖やシルバーカーを使い、転ばないことを優先する。
②病気が隠れていないか、医療機関を受診して医師に相談する。
③つま先を持ち上げる筋肉を強くする。
腰掛けて行う。
余裕があれば、つかまり立ちで行う。
回数は10回×3セットが目標。痛みのない範囲で行ってください。
痛みがなければ動く範囲を最大限、大きく動かしましょう。
④すり減った靴は新しいものに交換しましょう。
まとめ
・すり足になるとつまずいて転ぶ危険性がある。
・当面は杖やシルバーカーを使い、転ばないように気を付ける。
・他に病気が隠れていないか医療機関を受診して確認する。
・つま先を持ち上げる運動をする。
・靴を新しいものに交換する。
補足
今回はつま先を持ち上げる筋肉にスポットを当てました。ただし、今回ご紹介した論文は、つま先を持ち上げる筋肉だけでなく、下半身全体の筋肉のことも話しています。
そこで、下半身の筋肉を強くするオススメの運動をご紹介いたします。
つま先を持ち上げる運動ができて、まだ余力がある場合にぜひ行って下さい。
①立ち上がり運動(太ももやお尻)
こちらの記事でご紹介しています。
②かかと上げ運動(ふくらはぎ)
つま先を床につけたまま、かかとを上げる。
腰掛けたまま行う。
余裕があれば、つかまり立ちで行う。
③足踏み運動(足の付け根)
足全体を持ち上げる。
腰掛けて行う。
余裕があれば、つかまり立ちで行う。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これから先、転ばず怪我なく過ごされることを願っています。
引用文献
金憲経:転倒リスクと歩行との関連,バイオメカニズム学会誌,Vol. 38,No.4(2014)
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